くっきりとした縞模様に、美しく曲線を描いた尻尾。その名の由来が一目見て分かります。京の高級食材として知られるえびいもは、安永年間、青蓮院宮が長崎から持ち帰った里芋の種を、「いもぼう」(祇園平野屋)の祖先平野権太夫に栽培させたところ、出来たものと言われています。海老の形に仕上げるには、高度な技術と手間を要し、数ある野菜の中でも特に栽培が難しいとされています。

 その苦労を知らずとも、一度えびいもを食べた人は、その独特の粘り気と奥深い味にたちまち虜(とりこ)になってしまうのだとか。10月下旬から収穫が始まり、年末には正月のおせち料理の食材として出荷のピークを迎えます。

 

 

 

エビイモ[サトイモ科]
さといもの一種で、独特の栽培方法で育てる大型のいも。形が海老に似ているのでこの名前が付いた。よく締まった肉質で、煮込んでも形崩れせず、中までじっくり味が染み込む。粘り気に富み、風味もきわめて良好。棒鱈とともにゆっくり煮付けた炊き合わせが美味しい。
(社)京のふるさと産品協会発行 「あなたに京野菜」より抜粋

間人支店管内(京丹後市丹後町)での栽培の歴史は、平成7年に野菜をもぎ取るサル対策で、土を掘り起こさない習性を考慮して、土中で栽培できる根菜として導入されたのが始まりです。平成17年から在来種に換わり新品種「京都えびいも1号」の栽培が始まり、現在京都府下全域で栽培しています。

旬の時期 11月~12月
産地 亀岡 野田川 弥栄 間人 久美浜
お問合せ JA京都本店営農部
TEL.0771-22-6985
レシピ一覧
うなぎと賀茂なすのまぜごはん

えび芋の揚げ出し2種

おせち料理には欠かせない京野菜、おでんに入れても最高です。
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賀茂なすの鶏ミンチはさみ揚げ

亀甲いもの煮染め

えびいもを使って、手作りで迎えるお正月。
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