JA京都

2007.06 Vol.63




●購入場所●
京都市内の
大手スーパー、百貨店

 

 
害虫、尻腐れ対策が重要課題

余分な芽を摘み取る「芽掻き」は、順調な生育に欠かせない作業。
1シーズンに3〜4回行います。

 良い野菜を収穫しようと思えば、やっぱり良い土が必要です。うちでもカンナくずや庭木の葉っぱ、牛糞、米ぬかなどを混ぜ合わせた後に1年間寝かして作った自家製堆肥や、JAさんが選んでくれた肥料を使ったりして、土作りに重きを置いてやっています。結果は、明らかに収穫時に出てきますから。

 

農作業で気を使うところは「害虫」と「尻腐れ」対策。タバコガなどの害虫には、草引きやサンサンネットなどで対応していますが、それでもどこからかハウス内に入ってきます。そんな時はJAさんが指導する殺虫剤を必要最低限で使っています。

 

高温多湿とカルシウム欠乏によって発生する「尻腐れ」とは、とうがらしの先端が変色したり腐ってしまう病気です。放っておいたらハウス中にまん延してしまうので、カルプラス(カルシウム剤)の散布とこまめな換気を心がけています。過去にはコンテナいっぱいに処分したこともあるんですよ…。

 

 ハウスものは露地ものに比べてやわらかく甘みがあるのが特長! 煮物や天ぷらにすればおいしく食べられます。これから夏にかけてはハウス内は40度をゆうに超えるので、水分をしっかり取って、体調を崩さずにやっていきたいものです。

 
生産者数、栽培面積、集荷量、売上高ともに管内トップクラス

 正式な名称(品種)は伏見甘長とうがらし。園部黒田支店では平成7年に導入し、当初は生産者4人、栽培面積20アールでスタートしました。現在の規模は生産者50人、昨年の出荷量は4万8000キロ、売上高2300万円でした。規格は秀・優・良・並を設けており、出荷先の京印では高い評価を受けています。また、出荷時期を他産地よりも早くするために、育苗時にPGPR(植物生育促進根圏細菌)を根に付着させる取り組みを行っている他、農作業が比較的簡単なこと、獣害が少ないことなどの栽培の利点を広くPRしながら、規模の拡大に努めています。


低温はもちろん、高温すぎても生育は止まってしまいます。
収穫時の適温は25度から28度。

3月下旬
●堆肥投入
4月上旬●耕耘、基肥、排水対策
中旬●マルチング、トンネル被覆
下旬●定植、薬剤散粒水分・温度管理   
5月中旬●トンネル除去、追肥(1回目)、かん水
下旬●芽掻き、支柱立て
6月上旬●誘引、収穫開始、追肥(2回目)、 排水対策(再度整備) 7月上旬●不良果の摘果開始下旬●かん水、追肥(3回目)、 整枝、剪定開始

10月下旬
●収穫終了

 

 

撮影協力:
ヒロコクッキングスクール

(西山寛子さん)
京の産品図鑑のおすすめ一品では料理風景をムービーでご覧頂けます。ムービー再生にはWindows Media Playerです。
インストールされていない方は右のアイコンからダウンロードお願いいたします。
福知山市ヒロコクッキングスクールさん直伝

 

伏見とうがらしの肉みそ焼き

 

●材料(4人分)
 

●伏見とうがらし 16本 
●豚ロースしゃぶしゃぶ肉 8枚
●青じそ 13枚
●豚ミンチ 50g
●すりごま 大さじ1強
●ごま油 適量
 
(A)(ショウガとニンニク各すりおろし小さじ1ずつ)
(B)(田舎みそ50g、ハチミツ大さじ1、みりん大さじ1)

 

●作り方
 
(1) フライパンを熱し、ごま油を小さじ1程入れて、豚ミンチと(A)を合わせて入れ炒める。
(2) 次に(B)をよく混ぜてから加え、つやが出るまで炒める。青じそ5枚みじん切りとすりごまを加えて軽く火を通し、肉みそを作る。
(3) 豚肉を1枚ずつ広げて(2)を少しずつ塗り、伏見とうがらしを1本ずつ乗せて巻く。
(4) 青じそも同様に、みそを塗って伏見とうがらしを巻き、2本ずつつまようじで止める。
(5) フライパンにごま油を少々入れ、(3)、(4)を並べてふたをして焼き、焦げ目が付けば返して焼いて火を通す。

 伏見とうがらしは辛いものがないと言われ、安心して食べられます。ごま油などで焼いてかつおや醤油をかけていただくのが、簡単でなじみあるメニューなのですが、ちょっと手を加えて肉みそで焼いてみました。

 

酒の肴やお弁当にも利用していただけそうな一品です。また、肉みそに伏見とうがらしを輪切りにして炒め合わせ、保存食にされても重宝です。



伏見とうがらしのココがすごい!

 

伴 みずほ
京都短期大学講師
(管理栄養士)

 伏見とうがらしは、かなり古くから京都の伏見付近を中心に栽培されてきた夏が旬の野菜です。とうがらしは辛味種と甘味種に分類されますが、伏見とうがらしは辛味が無く、ピーマンやししとうと同じく甘味種に属します。別名「ひもとう」や「伏見甘」とも呼ばれ、とうがらしの中では最も長くなる品種で、果肉はやわらか、爽やかな風味と甘さを持つのが特徴です。
  赤く熟さないうちに収穫するので緑が濃く、ビタミンCを豊富に含みます。強い抗酸化作用を持つため免疫力強化やガンの予防に有効です。焼く・煮る・揚げるなど、数多くの料理に用いられ、京都では葉も佃煮にして食べます。
  ししとうより甘く、ピーマンより青臭くないやさしい味の伏見とうがらし、これから旬を迎えます。ぜひ、お試しください。


 

主な成分(生野菜100gあたり)

  伏見とうがらし ししとうがらし 青ピーマン なす
カルシウム(mg) 20 11 11 18
β-カロテン(mg) データなし 530 400 100
ビタミンC(μg)
86 57 76 4
食物繊維総量(g)
2.5 3.6 2.3 2.2
※五訂増補 日本食品標準成分表参照 伏見とうがらしのみ京都府保健環境研究所資料参照(H2年)

 

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