JA京都

2007.02 Vol.59



 
通年
 
 

利益の見込める野菜なので、若い人たちにも参加してほしい

 低農薬・有機栽培にこだわり、良質の堆肥は町内のバイオエコロジーセンターで生産されたものを使っています。生産体制はみず菜との交互栽培で、ハウスなどの設備は引き続き利用できるのでロスは出ませんし、さらに連作障害も防げるのでとても能率的です。

 

 九条ねぎはみず菜に比べて生育期間が長い分、手間もかかります。夏場を例にとってみると、みず菜だとは種から約20日間で収穫できますが、九条ねぎの場合は苗床での育苗にひと月半、その後1本ずつ手で定植してからさらにひと月半の計3か月。さらに期間中は病害虫の防除のためにハウス内の換気や水の管理をこまめに行わなくてはいけません。収穫後は葉っぱが折れないように莚に包んでから運び、出荷の際は選別や洗浄、薄皮剥き、袋詰めまで、すべて手作業なんですよ。

 

 そうしてできた九条ねぎはみなさんに好評で、視察に訪れた他産地の人は「よお、こないきれいなねぎができるな」と感心されますし、おすそ分けした友人やご近所からは「あんたにもろたねぎはいつまでも新鮮やわ!」って言ってくれます。

 

 うちではシーズンが始まり1棟目を収穫しだしたら、決まって「すき焼きしょうか!」という話になります。茎や葉っぱはやわらかく、火を通しても香りが良くって本当においしいですよ。京都市内はもちろん、遠く関東のデパートにも流通しているようですが、作り手としては感動しますし、これからもがんばろうっていう気持ちになりますね。

 

 これからはもっと若い人たちにも参加してほしいと思っています。九条ねぎは1年を通しても価格が比較的安定しているので、計画の立てやすい野菜だと思いますよ。


 
 
●播床の準備
(土作り)
●は種
(育苗期間/約45日)
●本田の準備
有機質肥料の施用
●定植 ●潅水、土寄せ、追肥
●収穫開始
 

産地の拡大めざし 品種の統一化を

 

  平成4年にみず菜の連作障害対策と労働配分を目的に導入され、現在、JA京都管内では丹後地区とともに主要産地です。主な品種は「黒千本」で、規模は生産者数35人、栽培面積1.5ヘクタール、平成17年度の実績は出荷量約33トン、販売高約2500万円でした。九条ねぎは食材用途が幅広いため市場のニーズが高く、八木支店では栽培履歴の記録、低農薬・有機栽培を徹底しながら安定供給に努めています。今後の課題としては、産地拡大に向けての品種の統一化、新規生産者の確保などが挙げられます。


九条ねぎのココがすごい!

 

伴 みずほ
京都短期大学講師
(管理栄養士)

 京都では、奈良時代以前から九条ねぎが耐暑性のある青ねぎとして食用にされてきました。柔らかくて風味が良く、冬には甘味が増します。かぜ薬としての民間療法ではねぎ湯、焼きねぎの湿布が有名ですが、その効能に一役買っているのが玉ねぎやニンニクと同じ特有の香気成分アリシン(硫化アリル)です。また、九条ねぎにはビタミン・ミネラルが豊富に含まれており、特に白ねぎ(淡色野菜)よりも九条ねぎ(緑黄色野菜)の方がその含有量は高く、β-カロテンはみず菜やトマト以上、カルシウムはほうれん草以上に含まれているため多く取りたい食品です。和洋中どんな料理にも合う九条ねぎをたっぷりと使ってみましょう。

主な成分比較(野菜100gあたり)
  九条ねぎ
(青ねぎ、
葉ねぎ)生
白ねぎ
(根深ねぎ)
玉ねぎ
カルシウム 54mg 31mg 21mg
0.7mg 0.2mg 0.2mg
β-カロテン 1900μg 14μg 1μg
ビタミンK 94μg 7μg 微量
葉酸 110mg 56mg 16mg
ビタミンC 31mg 11mg 8mg
※五訂増補 日本食品標準成分表 参照

撮影協力:
ヒロコクッキングスクール

(西山寛子さん)
京の産品図鑑のおすすめ一品では料理風景をムービーでご覧頂けます。ムービー再生にはWindows Media Playerです。
インストールされていない方は下記のアイコンからダウンロードお願いいたします。
福知山市ヒロコクッキングスクールさん直伝

 

九条ねぎのクリームパスタ

 

●材料(4人分)
・九条ねぎ 1束
・ベーコン 100g 
・セロリー 1/2本
・ニンジン 30g 
・ブナピー 70g 
・ニンニク 1片
・スパゲティ 200g 
・オリーブ油 大さじ2〜3 
・塩 20g
A(白ワイン1/3カップ、ローリエ1枚)
B(小麦粉大さじ2〜3、牛乳400?、スープの素1個)
C(粒マスタード大さじ山盛り1、生クリーム1/2カップ、塩、コショウ、ナツメッグ)

 

●作り方

(1) 九条ねぎの1本のみ白い部分を4cmに切り、縦に切り込みを入れ、広げて芯以外を細く切り、水に浸けてパリッとさせ白髪ねぎを作る。
残りは斜め輪切りにしておく。
(2) ベーコンは2cmにぶつ切り、セロリーは斜めうす切り、ニンジンは細切り、ブナピーはほぐして、ニンニクはつぶしておく。
(3) フライパンにオリーブ油とニンニクを入れて弱火にかけ、ゆっくり香りを出し、斜め輪切りねぎの白い部分とベーコンを加え、ゆっくり、しんなりするまで炒め、ニンジン、セロリーも加えて軽く炒める。
(4) 次にAを加えて少々煮詰め、Bの小麦粉をふり入れて全体にからませ、こげない程度炒め、牛乳、スープの素を加えて2〜3分煮込み、ブナピー、緑のねぎを加える。
(5)

Cを入れてマスタードを溶かし味を整える。

(6) 別鍋に2リットルほど湯を沸かし、塩を20g加えてスパゲティをアルデンテに茹でる。
(7) (5)に(6)のスパゲティを入れて再び火にかけ、茹で汁でソースの固さを調節し、皿に盛り、白髪ねぎを飾る。

 

 

ひとくちメモ
 九条ねぎは柔らかくて甘味、風味が良いのが特徴で、すき焼きや麺料理には欠かせませんが、今回はたっぷり使えるクリームパスタに挑戦してみました。ゆっくり、じっくり炒めて甘さを引き出し、茹でたてのパスタにからませます。血液さらさら、風邪予防、冷え性改善の効果も大きいようです。

 

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