JA京都

2006.12 Vol.57



 
通年
 
 

収穫は茎を順に摘み取っていく
「頭ハネ」と呼ばれる方法で行われます。

日本一の産地を目指しています

 以前は、夏場の果菜類に比べて冬場の野菜は収益性が低かったんです。そこでJAさんや農業改良普及センターといろいろ相談しながら作り始めたのがシュンギクだったんですよ。当時は滋賀県の中主が一大産地で、それこそ「中主に追いつけ追い越せ!」でみんなが一丸となってやってきました。今では夏場と変わらんくらいの収益が確保できるようになり、本当にありがたいことだと思っています。

 

  本来シュンギクは15〜20度が適温とされる冬野菜ですが、ここ(平野部)では10月頃の出荷にあわせて8月下旬からは種を始めています。まだまだ暑い時期で生育が早いため、施肥の量や時期に気を遣わなければいけません。

 

  また、土作りは“安全で長持ち”を第一に考えて有機肥料一本にこだわり、病害虫の予防には、は種前のしっかりとした太陽熱消毒で対応しています。さらに毎年、生産者同士で互見会を開催し、ほ場を見学し合ったり情報交換しながら技術向上に努めています。シュンギクを導入して15年あまり経ちますが、これまでの道のり、また進むべき方向も間違っていないと思っています。これからも日本一の産地を目指して努力していきます。


 
 
  ●土壌の太陽熱消毒 ●十分なかん水 ●定植 ●収穫
●かん水、施肥
●収穫終了
    は種後は
基本的には
かん水しない
は種後20〜25日目 頭ハネ収穫    
    ●は種        
    間引き(目安は苗が双葉の時に2本に、本葉が2、3枚の時に1本に)        
 

府内随一のシュンギクの産地

 

 平成2年に冬場の裏作として栽培が始まりました。品種は香りの強い「中葉」とアクの少ない「大葉」の中間にあたる「中大葉」を採用。香りが適度にあり葉肉が厚く日持ちも良いため、市場では一番の評価を得ています。平成7年からは収量や品質のバラツキを無くすために生産者による自家採種が行われ、また夏は山間部(露地※)、秋から春は平野部(ハウス)で栽培することで通年出荷を可能にしています。現在は生産者約55人、栽培面積6ヘクタール、平成17年度の売上高は約6000万円となっており府内随一の規模を誇っています。管内ではその他に美山、京北、加悦などで栽培されています。

 

※夏場のシュンギクは「高原シュンギク」の名前で、市場では高値で取引されています。


シュンギクのココがすごい!

 

伴 みずほ
京都短期大学講師
(管理栄養士)

鍋料理の定番野菜!
香り成分が胃腸を元気にする!

 

 太陽の光を浴びて育ったシュンギクは、水分が多くビタミンやミネラルの宝庫です。緑色の濃い葉にはクロロフィル(葉緑素)、ポリフェノールや植物繊維、特にβ‐カロテンが極めて多く含まれ、免疫機能を高め生活習慣病予防に効果を発揮します。注目すべきはシュンギク独特の香りです。味を引き立てているこの香りは、数種類の芳香成分により成り立ち胃腸の調子を整えます。アクはホウレンソウの4%ほど(シュウ酸含有量)しかなく、葉がやわらかいため、色が鮮やかなうちにいただきましょう!

主な成分比較(葉菜類(生)100g当たりで比較)
  シュンギク ほうれん草 みず菜 小松菜
カリウム 460mg 690mg 480mg 500mg
カルシウム 120mg 49mg 210mg 170mg
1.7mg 2.0mg 2.1mg 2.8mg
βカロテン 380μg 350μg 110μg 260μg
ビタミンB1 0.10mg 0.11mg 0.08mg 0.09mg
食物センイ 3.2g 2.8g 3.0g 1.9g
*五訂増補 日本食品標準成分表 参照(βカロテンはレチノール当量(A)の数値)

撮影協力:
ヒロコクッキングスクール

(西山寛子さん)
京の産品図鑑のおすすめ一品では料理風景をムービーでご覧頂けます。ムービー再生にはWindows Media Playerです。
インストールされていない方は下記のアイコンからダウンロードお願いいたします。
福知山市ヒロコクッキングスクールさん直伝

 

シュンギクと白玉団子の中華スープ

 

●材料(4人分)
・シュンギク 小1束 
・生シイタケ 2枚
・セロリ 少々
・豚バラ肉 80g
・エビ 30g
A(白玉粉150g、水150?)
B(ネギみじん切り大さじ2、ごま油小さじ1/2、濃口しょう油小さじ2、酒小さじ1、コショウ少々)
C(チキンスープ4カップ強、塩小さじ1、濃口しょう油・コショウ・ごま油各少々)

 

●作り方

(1) シュンギクは2cmのぶつ切り、生シイタケはうす切り、セロリはみじん切りにする。
(2) 豚肉とエビを包丁で細かく刻み、さらに少したたいてよく混ぜあわせた後、12等分に丸めておく。
(3) Aの白玉粉に水を徐々に加えてよく練り、12等分にし、(2)を包み込んで団子にする。
(4) たっぷりの湯を沸騰させ、(3)を加えて5〜7分ゆでる。
(5)

人数分の深めの器にシュンギクをたっぷり、セロリを少々入れておく。

(6) 別の鍋にCを合わせて煮立ててスープを作り、生シイタケを加えて団子とともに?に熱々をたっぷり注ぐ。

 

 

ひとくちメモ
 台湾のおめでたい時に作られるスープです。やわらかいシュンギクをたっぷり器に入れ、熱々のスープとつるつるの団子を入れてすぐにいただきます。シュンギクのシャキシャキ感と香りがたまらなく美味です。団子の代用に焼きもちでも良いでしょう。
  シュンギクは煮たりゆでたり和えたりも美味しいのですが、今回のように半生や生をマヨネーズなどで食べても苦味がなく、栄養的にもお勧めです。また、かき揚げも色や香りが良く重宝です。

 

プリンタ出力用画面


JA京都のおいしいお米
JA京都の組合員になりませんか?
京野菜
京やさい料理帖
たわわ朝霧
たわわパン工房