JA京都

2015.03 Vol.156


いよいよ春が近づいてきました。「八十八夜の別れ霜」とは、立春から数えて88日目になると天候が定まり、霜害の心配がなくなるという意味で、ちょうどゴールデンウィーク辺りが夏野菜の植え付け適期になります。今月は、家庭菜園での夏野菜の定植を前に、再度確認しておきたいポイントをご紹介します。(企画営農課 主任 堀井 俊輔)

 

施肥と畝立てのポイント!

 

野菜にとって生涯の生育場所になる畝は大きなポイントの一つです。植え付けの3週間前までには良質の堆肥を施用し、しっかりと深く耕しておきます。

 
また、定植2週間前を目安に施肥を完了し、畝を立てます。栽培する野菜にもよりますが、畝幅は90〜110?ぐらいが理想です。このとき、排水条件の悪い畑では畝は高く、乾燥する畑ではやや低めにします。

また、家庭菜園での基本は、「南北に畝
を立てる」ことです。
まんべんなく太陽の光を浴びることで、すくすくと野菜が育ちます。

 
南北畝は全体に日がよく当たるので夏野菜に向きます。

 

 

定植のポイント!

 

いよいよ、定植です。夏野菜をポットから畝に定植することで、苗は大きな環境変化のストレスを受けることになります。生育には適度な温度が必要ですが、定植以降の初期生育には土中の水分と温度が大きな影響を与えます。
したがって、定植する1週間前には黒マルチを敷き、土中の温度を上げておくことが重要です。また、マルチを敷くことで、畝中の土壌水分は制限されます。マルチを敷く前には土壌水分を必ず確認しましょう。雨後にマルチを敷くのが一番の理想です。

 
定植時には次の2つのことを確認してください。
 
1 定植時・定植後の天候
できるだけ風のない、数日間は晴れの日が続く日を選びましょう。
定植直後の苗は、人間に例えると「赤ちゃん」です。安定した天候により活着もスムーズになり、初期生育が旺盛になります。

 
2 植え付けの深さに注意
深植えにならないように注意が必要です。また、逆に浅すぎても良くありませんので、株元が少し盛り上がる程度の深さになるように植え付けます。
また、接木苗の場合は、必ず接木部分が地上に出ているように植え付けます。接木部分に土がかぶると、穂木( 果実がなる方)から根が出ることにより、実生苗と同じになってしまいます。
 

●植え付けの要領
鉢土の上にわずかに土がかかり、株元が少し盛り上がる程度に植えます。土のかけすぎや深植えは禁物。植えたら株元を手でおさえ土を落ちつかせます。

● 植え付け時の注意
乾いていたら定植前にたっぷりかん水します。

植え穴を適当な深さに調節してから、苗を置きます。植えた後もかん水します。

 

追肥のポイント!

 
一生のうちで何度も花を咲かせ、その都度果実を付ける「果菜類」にとって、追肥は最も重要なポイントになります。
以下に、果菜類における効果的な追肥の一例をご紹介します。
 

1 追肥を施す位置
追肥は根が吸収しやすいところに施す必要があります。根の先端には生長点があり、根の少し先に施すのが最も効果的です。
一般的に、根が広がる範囲は地上部の茎と葉の広がりとほぼ同じといわれていますので、茎葉の先の位置に施すと効果的です。
株元に散布してもほぼ効果はありません。

 

2 追肥を施す回数
夏野菜の収穫を開始したら、追肥を開始します。10日から2週間に1回が理想です。
ただし、毎回同じところに施すのではなく、下記の図を参考に回数ごとに位置を変えてみてください。

 

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