2008.09 Vol.78


 スイセンは品種によって花の大きさ、色、形、草丈、開花期が異なり、それらの特性を利用して花を楽しむ場所、時期、組み合わせる植物に合わせて品種が選べることから、多くの方に愛されています。

 

企画営農課 芦田 慎哉

 

●品種

 一般的に馴染みの深いのが「ラッパスイセン」で、ラッパ状の副冠が花弁より長いものを言います。その他に、副冠と花弁の大きさのバランス比から「大杯スイセン」や「小杯スイセン」、花の形状から「房咲きスイセン」や「八重スイセン」、副冠が紅色の「口紅スイセン」、葉が線状で丸い「糸葉スイセン」等に分けられます。

 

●栽培のポイント

(1)開花期や場所を考えて品種を選びましょう。
(2)日当たりと水はけの良い場所に植え付けを行いましょう。
(3)毎年掘り上げずに、少なくとも2〜3年は植えたままにしておきましょう。
(4)発芽時と開花後の追肥を忘れずに行いましょう。

 

●植え付け

 9月〜10月頃に、よく耕した植え穴に完熟たい肥と緩効性の化成肥料を1平方メートル当たり400グラム施します。ラッパスイセン、大杯スイセンの植え付け間隔は20センチ、房咲きスイセン、その他の種類は10〜15センチ間隔とし、約10センチ程度(球根の高さの2〜3倍)の深さに植え付けます。

 

 浅植えにすると分球が進み、貧弱な花が咲いてしまいます。花壇などで地植えする場合、30センチ以上の深さまで良く耕し出来るだけ根が張るようにします。

 

●追肥

 植え付け時の元肥以外には、2月下旬と開花後の4月下旬〜5月中旬に、リン酸とカリ分の多い肥料を1平方メートル当たり100グラム程度与えます。窒素分が多いと腐敗の原因となりますので注意しましょう。

 

●球根の増やし方

 開花終了後、古い球根の周囲に新しい球根が出来て増えていきます。咲き終わった「花がら」は早めに摘み取り、葉が黄変するまで追肥を定期的に与え球根の肥大を促進させます。

 

●掘り上げと分球

 2〜4年に1回、地上部が3分の1程度まで黄色く枯れた後に掘り上げ、その後、陰干しにして十分乾燥させ、風通しのよい涼しい場所に保存します。

 

●植え替え

 10月に入ったら、早めに植えましょう。霜が降りる前に十分に地中で根を張らせると、暖かくなったときの生育の勢いに差がでます。

 

 大きな球根は間隔をとって植え直します。小さな球根でも、植え直して栽培すれば1〜2年で開花します。

 

 鉢植えの場合は球根の頭が少し見えるくらいの浅植えに、また庭や花壇の場合は球根の高さの2〜3倍の深さに植え付けます。品種によって球根の大きさが異なりますので注意しましょう。

 

●楽しみ方
 7月から8月頃に球根を掘り上げて適当な小鉢に密植し、そのまま10月頃まで鉢ごと土に埋めておき、霜の降りる頃から暖かい部屋に移せばまだ寒い2月に咲き出します。

 

 また、7月から8月頃に掘った球根を乾き気味の砂の中に貯蔵しておき、10月頃に鉢植えするか、ミズゴケで皿やコップなどを利用して育ててみるのも楽しいと思います。
 


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