JA京都

2005.07 Vol.40
 
伏見とうがらし
4月号の「壬生菜追跡レポート(首都圏編)」に続く第2弾!の追跡野菜は、京野菜の中でも特に歴史があり、これからがまさに旬の伏見とうがらしです。
  今回は丹波町で収穫された伏見とうがらしが、京都の料亭で繊細な京料理に変わるまでを追跡レポートします。
 
京都市内への流通経路
6/14 収穫・出荷(1)
6/14 JA京都丹波支店(夕方発)(2)
6/14 京都市中央卸売市場(夜着)(3)
6/15 セリ、仲卸(4)
6/15 小売店(5)
6/15 消費者(料亭)(6)
  
 
1.生産農家(渡邊さん夫妻)
 
丹波町在住の渡邊さん夫妻は、平成8年から伏見とうがらしの栽培を始め、現在は3棟のハウス(約6アール)で栽培を行っています。高い品質と生産量が評価され、平成9年に伏見とうがらし生産体験発表を行い、翌年には船井郡の農業改良普及センターの表彰も受けています。
 
一度も連作障害にかかったことはありません。特別なことはほんま無いんですが、土作りだけはしっかりしているおかげでしょうか。それに、ちょっとでも具合悪いなと思ったら、JAさんに「こないなっとるけど、どうじゃ?」って相談ですわ。これからの季節は「腐れ(カルシウム欠乏の生理障害)」にも気をつけんと。「自分1人くらいならどうでもええわい」てな気持ちになれば、もうその産地は終わりやろうねぇ。
 
収穫後は、JA京都が定めた「秀・優・良・並」の規格別に選別し、箱詰めしていきます。 
丹波町下山渡邊雄一さん、ハルノさん夫妻
渡邊さん宅の母屋は、築320余年の茅葺き屋根の住宅で、昭和50年に国の重要文化財に指定されています。
 
 
 
2.JA京都丹波支店
丹波町における伏見とうがらしの栽培は、特産の黒大豆と同様に昭和40年代から開始されています。 現在は、生産農家による目合わせ会を定期的に開催し、品質管理の徹底に努めています。
収益を上げるために、1株あたりの収量を現在の3キロから4キロに増やすことが当面の目標です。また、トレーサビリティや農薬使用の関係で、生産農家には「栽培履歴の記録」を徹底指導しています。野菜は「安全」であることが第一です。丹波町の伏見とうがらしを責任と自信をもって出荷していきます。
収穫された伏見とうがらしは、JA京都丹波支店内の集荷場へいったん集められます。そこでJA京都職員による検品、集計が行われ、夕方には各市場(京都、関東)へ出荷されます。
 JA京都丹波支店 生産課・営農指導係 上田 泰浩指導員
JA京都丹波支店の
伏見とうがらしに関するデータ
(平成16年度)
■出荷量/約26トン
■売上/約2100万円
■栽培面積/1ヘクタール
(露地60アール、ハウス40アール)

 
3.京都市中央卸売市場
国内初(昭和2年開設)の中央卸売市場。ここで営業活動する京都青果合同株式会社には、全国はもとより海外からも多品目の野菜や果物が集まります。また、17年前に発足した「京野菜を育てる会」の事務局にもなっています。
 
他産地(宮崎、徳島など)からも「甘長ししとう」「とうがらし」といった品名で入りますが、やはり京野菜「伏見とうがらし」には付加価値があります。今や京野菜は消費、産地ともに全国区です。いろんな産地の野菜を食べ比べても「京都のは違うね」と言ってもらえるように、生産者の方には今まで以上に品質の安定に取り組んでいただきたいと思います。
   
  近郷(京都、滋賀)野菜のセリは、棒突きによる「歩きゼリ」形式で行われます。仲卸は商品一つひとつを確認できるため、よりシビアな目で値段を決定することができます。   近郷野菜のセリ場そのものは、なんと1つの冷蔵庫! 夜11時から翌朝4時半はシャッターで閉鎖され、保冷・管理されます。

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