JA京都

2005.06 Vol.39

 
消費者と生産者がつくる食の安心

 

今回のマーケットレポートは消費者の生の声をお届けする座談会です。NPO京の農産物あんしんネットワーク(KAS)※の事務局と一般会員の皆様がご協力くださいました。

と き
平成17年5月23日(月)
ところ
NPO京の農産物あんしんネットワーク事務所(京都市中京区)
参加者
NPO京の農産物あんしんネットワーク
 事務局長 岡部 漱介さん
 一般会員 末永敬子さん
 (京都市西京区)
 一般会員 藤田陽子さん
 (京都市西京区)
 本文中敬称略

JA京都営農部
 久保 和平
 東     満
 磯部 徳昭
 

 

安全・安心な食のために

久保:JA京都では昨年9月からトレーサビリティのシステムをはじめ、食の安全に関する取り組みを生産者と一緒に進めています。


東:野菜に限ると90%近くを市場との取引で占めますが、消費者に安全・安心をお買い求めいただくという意識でおりますので、生産者に栽培履歴をきっちり書いていただいて、どこに流通しても同じ状態のものが確認できるような体制を整えています。


末永 敬子さん

末永:私は食の安全についての学習会には色々と参加しています。魚の養殖場などに見学に行くと生産者がどれだけ苦労しておられるか実感しますが、買い物に行くとどうしても安くて見栄えの良い物に目がいきがちです。特に子どものいる若い人はいちいち考えていられないので、そういう層にも安全なものをしっかり提供できるシステムになればいいなと思います。


藤田:子どもを育てる時期が一番大事ですが、忙しくて直売所などに行ってられませんからスーパーで済ませてしまうんでしょうね。私もいつも食の安全を意識していますが、これなら確実というマークがないのでどこまで信用して良いのか分かりません。どの段階まで安全な基準が来てるのかも分かりませんし。


東:同じ規格で安定して作物を栽培するには無農薬では大変難しいことです。JAが示す安全の形は「法基準を絶対に曲げないこと」です。なおかつ、生産者が部会という組織をつくり、有機肥料の使用やネットで害虫を防ぐ耕種的防除などを研究しています。トレーサビリティは基準が定まった品目から順に実施し、一般的な野菜には及んでいませんが、17年度中には対象品目数も増えると思いますので、全品目について作業日誌を付けてもらい、準備は始めています。


● ● ●

 

京野菜のイメージ
東  満

東:「Kマーク」ってご存知ですか? 京都府の優れた農林水産物に貼られる「京のブランド産品」のマークですが、認証を受けるのは大変なことなんです。基準を超えないことはもちろん、土作りを重視し、できるだけ有機に近づけようとしています。


藤田:どういう意味のマークか知りませんでした。せっかく取り組んでおられても、消費者が知らなければ何にもならないですから、新聞にでも再々載せていただきたいですね。


末永:もう少し詳しい説明を店頭のPOPで知らせるだけでもだいぶ違うと思いますよ。初めて九条ねぎを食べたのは2年前なんです。人に薦められるまで白ねぎじゃないと美味しくないと思ってましたから。


久保:生産者が大変な苦労をしているのに「消費者は知らんかった」では何のための販売戦略かということになってしまいます。これからはしっかりと消費者の皆様にアピールしていきます。


藤田 陽子さん

藤田:京野菜というと最近は目立ってきていますが身近なものとは感じていません。自分たちの手が届かない高価なものというイメージが定着しているように思います。他の野菜とは違うということで、10円高くても選ぼうとすると、それには説明が要ると思うんです。一つの野菜を選ぶのに5分もかけてられないですから。「これはどこで作った安心なものです。少し高いですけど、まぁ買ってみてください」と一声かけられると違うはずですよ。


末永:京都だけじゃなくて、もっと全国に京野菜を発信されたらいかがですか。東京の実家に帰った時にも水菜などが売られているのを見ますけれど、群馬県産だったかな。京野菜っていうのは長い年月をかけて京都の土地で作られてきたものだから、他とは味が違うと思うんですが。


東:JA京都が集荷する京野菜のうち約25%は東京・大阪の市場へ、残りを京都市場へ送りますが、そこから又、他府県へ流れるので、京都に残るのは3割くらいだと思うんですが。


久保 和平

久保:関東圏や他の産地で取れた「京の野菜」とは土、栽培技術、品質など大きく違うのに同じように見られてしまうところがあります。「京の伝統野菜」は違うんだということをもっとJAグループ京都をあげて発信していく必要があると考えています。


岡部:地道な努力でブランドの価値は確かに上っています。北関東の産地の値段に近づけるんやなくて、むしろ差をつけなきゃだめですネ。ブランド品は日常のファッションじゃありませんから、360日は一般のもので良い、でも5日間だけブランド品を食べる。晴れの日の食材、僕は京都の伝統野菜が生き残る道はそれしかないと思います。そのための宣伝が大切ではないでしょうか。


藤田:そうすると、買いに来る人の層が違ってきますよね。


岡部:究極の目標はそうです

 
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※KASは生産者、流通・加工業者、消費者が三位一体となった連合組織で、事業の柱に検査業務を据えた第三者機関です。詳しくはKASのオフィシャルサイトをご覧ください。 http://www17.ocn.ne.jp/~kas/

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