JA京都

2006.02 Vol.47
 
聖護院かぶら

※西良…木村忠志さんの屋号です

 京漬物の代表格、千枚漬の材料として需要の多い聖護院かぶら。秋から冬にかけての気温の低下により、水分と甘みが一層増すのだそうです。一大生産地の亀岡市篠町で収穫された聖護院かぶらが、薄味で上品な千枚漬に変わるまでを追跡レポートします。

 
京都市内への流通経路
2/17 収穫
2/17 京都市中央卸売市場へ出荷
2/18 セリ、仲卸
2/18 加工・小売(村上重)
  
 
1.生産農家
 
篠の聖護院かぶらの良い所は、何と言っても身がしっかりしていること! 漬物屋さんからも「漬け減りしない」と高評です。播種時期を間違えると“す”が入りやすくなったり、害虫や天候の影響も受けやすいデリケートな野菜ですが、これからも他の生産者さんと切磋琢磨しながら良いかぶらを作っていきたいと思います。また、おかげさまで後継者も増えつつあります。若い人たちと一緒に篠特産の聖護院かぶらを守っていきたいですな。

亀岡市篠町篠在住の木村忠志さんは聖護院かぶら一筋40数年のベテラン生産者。現在の栽培規模は露地1.55ヘクタール、ハウス25アール(14棟)で、作業は主に妻・冨美子さんと息子・良徳さんとの3人で行っています。
 
ふくよかな丸みと艶やかな表皮が目を引く聖護院かぶら。関係者の間で“畑の宝石”と呼ばれているのも納得です。
 
 
2.JA京都篠支店
亀岡市篠町における聖護院かぶらの出荷の歴史は昭和40年代初頭にまでさかのぼります。またJA京都篠支店では、平成16年2月の合併後の同年8月には京野菜部会篠支部かぶら部会を発足させ、営農や部会活動、生産履歴の指導を徹底しています。
JA京都管内では篠、日吉、丹後が聖護院かぶらの主な産地です。利益を上げるための取り組みとして播種時期の分散を行っています。短期集中型の出荷ではなく長期間に渡って市場へ供給することで、その時期の一番良い値で売ることが出来るわけです。また、検討課題としてまず挙がるのが“消費者の拡大”です。一般のお客様には馴染みの少ない野菜なので、今後は料理レシピの開発や店頭での販促活動を積極的に行っていく予定です。
 
JA京都篠支店の
聖護院かぶらに関するデータ(平成16年度)
■出荷量/約1293トン
■販売高/約1億5843万円
■栽培面積/約30ヘクタール
■生産戸数/30戸
JA京都篠支店
生産課・営農指導係
安川 清治

 
3.京都市中央卸売市場
 
京都青果合同株式会社における平成16年度の聖護院かぶらの販売高は約1億5000万円。今年は、昨年暮れからの寒波のため4L、5Lといったサイズは少ないものの、質の良い3Lが多く集荷されており、豊作傾向とのこと。
 
水分調整が行き届いており、味や香りも濃いJA京都管内の聖護院かぶらは市場でも一番の評価です。流通先は加工屋、漬物屋さんが大半を占めており、90%が千枚漬、残りの10%があちゃら漬けといった具合ではないでしょうか。また、一般の消費者に「聖護院かぶら=手軽さ」を認識してもらわない限り消費拡大はあり得ません。今後は、例えば「産地であらかじめスライスしたものを真空パックにして出荷してもらう」。こんな対策も考えられますね。

 

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