JA京都

2005.09 Vol.42
 
賀茂なす
今回の追跡野菜は、夏から秋にかけての京野菜には欠かせない、肉厚で甘みがあり、愛らしさと風格を併せ持つ「なすの女王」こと賀茂なすです。
  重量感もあり傷の付きやすい賀茂なすは、一つひとつがネットで包まれるなどの細やかな配慮が施され流通していきます。
 
9月中旬より、インターネット上でID番号を入力すれば生産者の情報を確認できるトレーサビリティシステムが、これまでのみず菜・壬生菜に加えて賀茂なすにも導入されました。
■ホームページ
http://www.kt.zennoh.or.jp/

 
京都市内への流通経路
9/16 収穫・出荷(1)
9/16 JA京都本店(夕方発)(2)
9/16 京都市中央卸売市場(夕方発)(3)
9/17 セリ、仲卸(4)
9/17 小売店、消費者(5)
  
 
1.生産農家(斉田昭二さん)
 
葉が実に触れると傷がつくため防風ネットを張り、葉に隠れると果色が薄くなり、またヘタが緑色になってしまうのでこまめに摘葉します。また、ボケ※ないよう毎日夕方に水を入れ、朝抜く作業も欠かせません。京野菜が他府県産の野菜に対抗するには消費者にその差を認めてもらうしかありませんから、たくさんの人に本物の味を知ってもらいたいです。
(※色艶が悪くなること)

亀岡市西別院町の斉田さんは5年前に賀茂なすの栽培を開始。現在の規模は4アール、150本。昨年からJA京都京野菜部会亀岡支部亀岡賀茂なす部会の部会長を務めています。
畑の周囲には防風ネットが張りめぐらされています。防風と防虫の役割を果たすトウモロコシも近くに植えられていました。
 
 
2.JA京都本店
収穫期間が6月中旬から10月と長いので、生産農家の方々の緊張感を維持し、出荷規格に基づく意識の統一を図ることなどを目的に、目合わせ会を2週間に1度行っています。また、秀品率を上げるために剪定講習会と巡回指導も行っています。
生産者とJAが一体となって栽培から販売まで取り組んでいます。全体的に栽培のレベルは高いと感じていますが、26戸全員に高レベルの剪定技術を習得していただき、さらに秀品率を高めたいと思っています。料亭だけでなく一般のお客様にも買っていただけるよう、手軽に作れるレシピの開発を実現したいですね。
 営農部営農第3課 服部 貴博 
賀茂なすに関するデータ(亀岡市内のJA京都各支店の合計)
■出荷量/18トン
■売上/4700万円
■面積/140アール
■栽培農家/26戸 全て露地栽培
8月5日に本店集荷場で行われた目合わせ会の様子です。定刻の午後2時を待たず、賀茂なすの箱を満載した軽トラが続々と到着。巡回指導の報告と出荷時の注意の後、出荷品の目合わせが行われました。  

 
3.京都市中央卸売市場
市場に集荷されるなすの約9割が近郷のもので、割合は千両なすを筆頭に、賀茂なす・長なす・京山科なす・小なすなどが続きます。ハウスものを中心に一年中集荷されますが、亀岡産の賀茂なすは露地もののため6月〜10月の期間中に出回ります。
 
以前に比べて集荷量が増えていますので価格は比較的安定しています。今年は、地産地消の一環で初めて京都市内の学校給食にも出たそうです。私らはお客さんに野菜と一緒に情報も供給せなあきません。野菜の歴史や食べ方プラス、これからはトレーサビリティによる安心感も発信することで売れ行きは伸びていくと思います。生産者の方は今以上に手間でしょうが、その分お返しは出来るのではと考えています。
   

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