JA京都

2005.07 Vol.40

04 朴葉ごはん
母から娘へ伝えられた我が家になくてはならない料理をスローフードとして紹介します。



 

 
お弁当にする場合は、エンドウごはんを朴葉1枚ずつに包み、つまようじで留めます。冷めても香りはぬけません。

 

 「葉っぱを開けるとふわぁ〜っと、何ともいえん香りが広がるんですわ」。
  かつて、この辺りの農家では田植え始めの『さびらき』には必ず朴葉ごはんを作りました。現在はほとんど作られていないようですが、八重乃さんは嫁いでから50年、毎年欠かしたことがありません。
  栗の木の枝を苗代の畦に挿し、朴葉ごはんを神棚に供え、同じものを家族で食べるという豊作祈願の年中行事があったのだそうです。
  「朴のように大きく伸び、栗のように実りますようにという意味だと聞いたことがあります。田植えの時期がだんだん早うなって、さなぼり(田植え納め)に作るようになったんやと思います」。
  先代の頃には、遠くの田んぼなどに出かける時にも柳行李に詰めて持っていったのだそうですが、現在の平野家では作りたてを食べます。
  「どんぶりの蓋を閉めてちょうど2分が食べ頃ですので、みんなが揃う時でないと出来んのです。『もうすぐ作るし、ちょっと待っとって〜』言うて」。
  家族揃って食卓を囲み、季節のものをいただく。おふくろの味のステキな光景が目に浮かぶようでした。

朴葉を1枚丸めて急須に入れてお茶のようにして飲むのは八重乃さんの発案。爽やかなハーブティのようでした。

宮津市小田
平野 八重乃さん
JA上宮津女性部の代表を長年務める。同女性部では平成4年から活動資金作りのため「青しそちりめん」等の食品加工を続けており、八重乃さんも初期から携わっている。
 

ホオノキはモクレン科の落葉高木で30mもの大木になります。5月頃にクリーム色の大きな花を咲かせ、新緑の山によい香りを漂わせます。
平野家の朴葉ごはん

材料(6〜7人分)
白米5合、エンドウ豆(むき実)250g、塩13g、朴葉12〜15枚

作り方
【1】2時間ほど水に浸けた白米に、エンドウ豆、塩を加えて炊く。水加減は白ごはんより1割ほど多めにする。
【2】朴葉を洗い、元の茎を切りそろえて蓋付きの器に十文字に置く。
【3】炊きたてのエンドウごはんを載せて葉の端を折り曲げて包み、器の蓋をして2分間ほど置き、葉が茶色に変わったら、温かいうちに食べる。


 

ごはんが熱いうちに葉に包むと、独特の香りが移ります。
プリンタ出力用画面


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