JA京都

2007.03 Vol.60

24 けんちん汁
母から娘へ伝えられた我が家になくてはならない料理をスローフードとして紹介します。



 香子さんのお舅さんとお姑さんは畑仕事が好きで、冬にもこまめに野菜を作られていました。とりわけ大根はおいしく、寒中に干した切り干し大根の煮物、漬物、ふろふき大根などそれぞれに思い出があるそうです。その中でも思い出深いというこの料理を作ってくださいました。

 

 「お正月の泊まり客に振る舞うため、大きい鍋にどっさり作りました。三が日は主人や舅の兄弟が家族連れで泊まりましたから15人くらいは居ましたね。けんちん汁を作っておくことで三度のおかず作りの助けになったんです。すぐ食べてもらうんやったら細こう切っといたらええんやけど、何回も温めては食べるので野菜が煮崩れせんよう大きめに切るんです。昔は年末に白味噌を作りましたさかい、姑はその豆の一部を使ってけんちん汁をしはったんやねぇ。近所に豆腐屋さんがあったから豆腐は今より多かったか分からんね」。

 

 人見家の食卓にたびたび上るこのけんちん汁は、大豆の水煮・煮汁・豆乳・豆腐など豆類がたっぷり入っていて濃厚ですが、ゴロンと入った野菜それぞれの持ち味と薬味がアクセントとなり、食べ飽きない味でした。

 

 

亀岡市宮前町
人見香子さん
昭和45年に園部町から人見家へ嫁ぐ。趣味は木彫とパッチワークで、パッチワークはJA京都亀岡女性部のサークルで指導するほどの腕前。現在、亀岡女性部の宮前支部長を務める。
 
人見家のけんちん汁

材料(4人分)
大根中1本、ニンジン中1/2本、シイタケ4枚、小芋6個、ゴボウ10cm、ネギ少々、油揚げ1/2枚、木綿豆腐1/2丁、大豆の水煮・大豆の煮汁(なければ豆乳でも良い)・豆乳・おから各1カップ、薄口醤油・みりん各適量、みそ・酒少々
●ダシ汁[昆布・ダシじゃこ・かつお各適量、水1リットル]
●薬味[ショウガ、ユズ、七味、白ネギ、ネギ

作り方
【1】ダシは大鍋でしっかりとる。
【2】野菜は同じような形に切る。
【3】豆腐は水切りし、からいりする。
【4】大豆の水煮はザルにあげ、煮汁は別に残しておく。
【5】油揚げも食べやすい大きさに切る。
【6】野菜を少々の油でさっと炒めて、そこへダシ汁2カップ、豆乳、大豆の煮汁、酒、おからを入れ、ゆっくり煮る。
【7】そこへ大豆を入れ、10分ほどしたら豆腐・醤油・みそ・みりんの順に入れ、ゆっくり煮込む。

 
 
 
ダシは前もってとり、冷ましておくこと。そうすることで野菜の甘味が引き出されるのだそうです。

 
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