JA京都

2006.01 Vol.46

10 栗もちとよもぎもち
母から娘へ伝えられた我が家になくてはならない料理をスローフードとして紹介します。



 「昔から田舎では何かあるともちをつきますねぇ。母は生前、おもちを人にあげるのが好きやったんです。ずっと前の話やけど、美容室で『お母さんもきれいにつくりよっちゃったねぇ』って言われまして、へぇ、そこまで配っとったんいう感じ驚きました」。

 

 キクヨさんも節句や行事、来客のもてなし、土産と、折々にもちをつきます。作るだけでなく人に配るのが好きなのは母親ゆずり。手順は習うともなく、小学生の頃から料理の手伝いが好きだったこともあり自然に覚えたのだそうです。

 

 よもぎは新芽が出る春に畦へ摘みに行き、栗は秋に拾って皮をむいておきます。門下家の冷凍ストッカーには、そうやって旬の時期に収穫してアクを抜いたり、下ごしらえをすませたりした野菜や山菜などがいっぱい詰まっています。

 

 もちろん、年末には鏡もちを作ります。小さなものを台所や居間の神棚などに供え、大きな鏡もちは米をいっぱい入れた一斗枡に載せ、松竹梅を挿して“歳徳さん”をお迎えするために床の間に飾ります。

 

 「一夜飾りはあかんから30日に作ります。私が子どもの頃には朝起きたら床の間の鏡もちの横にお年玉が供えてあって楽しかったねぇ。私も孫が来る時に置いといてやるんです。昔してもうたことを自然にしとんのかなと思う時があります」。

 

京丹波町八田
門下キクヨさん
昭和46年に結婚。保育士として福知山市内の保育園に勤務し、長女の出産を機に退職。現在は南丹地域就農講座で学びながら、10アールの畑でアスターや菊、自家用の野菜などを栽培している。2005年4月よりJA京都瑞穂支店女性部八田支部長を務める。
 
 
玄関先にはお正月らしい紅白の葉牡丹が飾られていました。JA京都の生活教室で配られた種を家の裏手にある畑に蒔いたそうです。

門下家の栗もちとよもぎもち

材料(各25個分)
[栗もち]もち米5カップ、ごはん茶碗1杯
栗あん(冷凍くり500g、砂糖、塩適量)、かたくり粉
[よもぎもち]もち米5カップ、ごはん茶碗1杯、冷凍よもぎ200g
小豆あん(小豆250g、砂糖、塩適量)、かたくり粉

作り方
【1】もち米を洗って5、6時間水に浸ける。
【2】栗あん、小豆あんを炊く。
【3】もち米をもちつき機で蒸す。
【4】蒸し上がったら、ごはんを入れてつく。
よもぎもちの場合、ごはんだけでなく、あらかじめ解凍して温めておいたよもぎも上にのせてつく。
【5】あらかじめ丸めておいたあんを包む。
小豆はたっぷりの湯で湯がき、よもぎは木灰を入れてアクを抜く。重曹より香りも色も良くなるのだそうです。
 
瑞穂特産の丹波栗と大納言小豆を贅沢に使ったあん。

 

炊きたてのごはんを茶碗一杯分入れるともちが固くなりにくいとのこと。あんを入れるものだけで、白もちには入れません。
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