JA京都

2008.12 Vol.81





 京都府の最北端に位置する丹後町間人では、海岸から山間部にかけての水はけの良いほ場で、京野菜を代表する逸品「堀川ごぼう」の栽培が行われています。

 

 堀川ごぼうは、通常は栽培期間が半年足らずのごぼうを一年かけて栽培することによって肥大させたものです。その起源は古く、その昔、豊臣秀吉が京都に建てた聚楽第のお堀跡で、たまたま巨大なごぼうが育ったことが始まりと言われています。

 

 直径5〜6センチ、長さ80センチ、重さ1キロにもなるこの京野菜は空洞になった内部や松の幹を思わせる縦方向のひび割れ等が特徴です。

 

 間人での栽培は、府の農業改良普及センターから冬期の収入確保を目的に勧められたのがきっかけで、平成元年に2人の生産者から始まりました。現在生産者は6人、50アールのほ場で栽培され、昨年の出荷量は3.2トンでした。

 

 堀川ごぼうは湿気を嫌い、水はけの良い土壌を好みます。そのため、常にうねを高い状態に保って水はけを良くするよう努めています。

 

 収穫は11月中旬から年末にかけて行われます。毎年、掘り取り時期になると時雨れることが多く、土が湿ると重く掘りにくくなるため重労働です。また、掘り取りは専用のテコ鍬を使って行いますが、傷をつけてしまうと商品価値がなくなってしまうため掘り取り作業は気が抜けません。

 

 需要量が決まっているため、毎年必要な時期に適切な量を供給できるよう計画出荷を行っており、去年は年間5000本が計画出荷され今年も同数を予定しています。

 

 一般のスーパーなどで店先に並ぶことはほとんどないため、その姿を実際目にしたことのある方は少ないかもしれませんが、主に京都市内の料亭などで、内部の空洞部に肉やえびなどを詰めて煮物などに使われています。

 

  京野菜を代表する逸品を、機会があればぜひ一度ご賞味ください。

 
酒の肴、ごはんのおかずに
ぴったりの創作漬物

堀川ごぼうの
鉄砲みそ漬け
●材料(4人分)

●堀川ごぼう ……1/4 本
●きゅうり…………1/5 本
●にんじん………1/5 本
●みそ ……………500g
●塩……………小さじ2
●みりん………大さじ2

●作り方
(1)堀川ごぼうはきれいに洗って皮をむき、4等分に輪切りにして塩をまぶしておく。
(2)きゅうり、にんじんが太い場合は縦に半分に切っておく。切った後は角を少し丸くして、塩をまぶしておく。
(3)(1)(2)は1 晩と1日くらい塩漬けにしておき、2日目に、堀川ごぼうに野菜が入るくらいの穴を空けて、きゅうりとにんじんを分けて入れる。
(4)みそとみりんを入れて混ぜておいた容器に、(3)を全体が隠れるくらいまで漬ける。
※3〜4日くらいで食べられるが、1週間くらいたってからの方が美味。
料理のコツ
少量でも味が濃いため、薄く輪切りにして食べるのがおすすめ。みじん切りにしてチャーハン等の具材にしても良いでしょう。
だしのうまみがしみ込んだ
やさしい味が魅力的

堀川ごぼうの煮物
●材料(4人分)

●堀川ごぼう……1/2本
●ウインナー………1本
●チーズかまぼこ……1枚

●A(煮汁用だし汁)
  ・だし汁……5 カップ
  ・砂糖…大さじ6と1/2
  ・塩…………大さじ1
  ・みりん……大さじ1

  ・酒…………大さじ1

●作り方
(1)堀川ごぼうはきれいに洗って皮をむき、8等分に輪切りにする。
(2)米のとぎ汁で(1)を20分程ゆでて、そのままにして冷ましておく。
(3)(2)が冷めたら洗い、穴を空けて、中にウインナー、チーズかまぼこを入れる。
(4)Aに(3)を入れて煮立つまで強火で煮て、その後は弱火で30分程煮る。
料理のコツ
詰め物は、ウインナーやチーズかまぼこに限らず身近な食材でOK!また、衣をつけて天ぷらにしてもおいしくいただけます。
京野菜部会女性部
間人支部
 

間人支部は、とてもまとまりのある女性部だと思います。以前には、地元スーパーでの京野菜の試食説明会で間人支部が考案した“京みず菜のバクダン菓子”を600個ほど振る舞ったりもしました。堀川ごぼうは今が出荷のピークなので、京野菜レシピ集を見て食卓に上げていただきたいですね。これからも京野菜の試食等を行いながら、生産者と消費者が交流できるような販促活動に力を入れていきたいと思います。


 食物繊維が多く、整腸作用や脱コレステロール作用があるといわれる堀川ごぼう。太い胴の部分は肉質がやわらかく、肉詰めなどの煮物に適しており、先端の細い部分はきんぴらなどにすれば香りと小気味よい食感が楽しめます。
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