JA京都

2008.06 Vol.75





 新緑がまぶしい5月下旬、福知山市では、実えんどうが収穫シーズンを迎えます。本来、収穫期間は約2週間ですが、福知山市では平坦地から山間地までの広範囲にわたって栽培されているため、気温差によって収獲時期がスライドして6月下旬まで続き、他産地よりも長期間出荷することができます。

 

 実えんどうは、連作障害が出やすいため産地が固定しにくいことと、技術的に作りやすく新規産地でも取り組みやすかったこともあり、福知山市では昭和48年頃から栽培されるようになりました。

 

 現在部会員34人、作付面積は250アール。平成19年度の出荷量は17トンで、売上高は1100万円でした。現在栽培されているのは「ウスイエンドウ」という、味がよく、市場では人気のある品種です。

 

 栽培で一番重要かつ、大変な作業は芽かきです。この作業をせずにそのまま放っておくと、一つ一つのさやが小さくなってしまうため、芽かきをこまめに行うことで大ぶりのさやへと生長させています。

 

 収穫後は、発熱量が多く傷みやすいため、直ちに予冷庫に入れ品温を下げるなど、生産者個々に品質を保つための管理を徹底しています。また、目合わせ会や相互の検品を行い、品質の均一化に努めているため、福知山市の実えんどうは市場での人気が高く最高値で取引されており、一つのブランドとして高く評価されています。

 

 福知山支店では、市場での需要に応えるため更なる面積の拡大と収量の増加を目指しています。

 
大粒の実えんどうをふっくら炊き込んだ
えんどうご飯
●材料(4人分)

●米……3カップ
●実えんどう……1.5カップ
[調味料]
●料理酒……大さじ2
●塩……小さじ1と1/2
●昆布……適量

●作り方
(1)米は炊く30分前に洗いざるに上げておく。
(2)炊飯器に米と目盛りの水を入れ、実えんどう、酒、塩、昆布を入れ炊く。
※えんどうを色よく仕上げたい時は、鍋に一つまみの塩を入れ、えんどうが軟らかくなるまでゆで、豆だけ水に離し水切りをしておく。ゆで汁は冷まして炊飯器で炊くときの目盛りの水に使う。足りない時は水をたし、塩を少し控えて入れ、酒と昆布を入れて炊き、蒸らしに入ったら水切りしたえんどうを入れる。
料理のコツ
1人分だけ作りたいときは、実えんどうを軟らかく塩ゆでしておき白いご飯に混ぜると簡単にできます。
美しいえんどう色のあんが上品
えんどうあん入り大福もち
●材料(10人分)

●えんどうあん……200g
●もち粉……120g
●水……160cc〜180cc
●砂糖……50g
●片栗粉……適量

●作り方
(1)えんどうのあんは好みの味で炊き、裏ごしして10個に丸めておく。
(2)レンジ容器に、もち粉、水、砂糖を入れかき混ぜる。ラップをして強で3分、電子レンジにかける。
(3)(2)をよく練り、もう一度ラップをして電子レンジに1分かけて取り出し、よく練り、片栗粉を敷いたバットに取り出し大きさを揃えながらもちをちぎる。
(4)もちにえんどうあんを入れて丸める。
料理のコツ
もちが冷めてからラップに包んでおくと少し時間が経っても軟らかいままおいしくいただけます。
京野菜部会
福知山支部
 

 福知山支部では、大手スーパーや量販店で京野菜レシピ集やチラシを配布するなど、販売促進活動を展開しています。また、店頭での販売活動を通じて消費者のさまざまな生の声を聞き、新しいレシピの考案や良品生産につなげています。

 

 実えんどうは、冷凍することによって長期の保存が可能です。生のままや、湯がいて厚めのチャックの付いた保存袋に入れて保存すれば、いつでもおいしくいただけますよ。


実えんどうはビタミンB1、C が多く、豆の中ではトップクラスの食物繊維が含まれます。新緑の時期、濃い緑色の粒が大きくなる頃に旬を迎えます。ぜひこの期間にやわらかくて香りが良く、卵とじやえんどうご飯にも最適な実えんどうをご賞味ください。
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