JA京都

2009.01 Vol.82





 南丹市園部町では夏場、きゅうり・トマト・なす・伏見甘長とうがらし等多数の品目が栽培されていますが、冬場はそのほとんどが春菊の栽培へと変わります。

 

 夏場に比べて収益の確保が難しい冬場の収入源としてJAが市場調査を行い、平成2年から栽培に取り組むようになりました。当初、収穫は株を根っこから全て引き抜いて行っていましたが、根を残し茎から上を摘み取って収穫する方式を導入する事により飛躍的に収穫量も増え、今では園部町の特産品としてハウス主体で生産されています。

 

 現在、45人の部会員が500アールのほ場で栽培に取り組んでおり、平成19年の販売量は159トン、販売高は夏作のきゅうり、トマト、青とうを上回る約2100万円を売り上げ、今では冬場の安定した収入を支えています。

 

 春菊は本来、気温15〜20度が適温とされる冬野菜ですが、園部町では10月中旬の出荷に合わせて8月下旬から種まきを始め、9月中旬に定植します。栽培の長いものでは9月中旬に定植した苗を3月頃まで出荷するので、品質が低下しないよう肥培管理を徹底しています。

 

 近年の栽培の特長としては、平成7年から生産者による自家採種が行われており、収量や品質の統一を図っています。

 

 また、平成10年から市場の周年出荷の期待に応えて、町内でも標高が高く気温の低い「るり渓」近くのほ場で夏場の作付けを行い、「高原春菊」の名で出荷しています。

 

 京野菜部会園部支部では今後も、技術の向上とともに安全で優秀な品質を守り、更なる産地の拡大を図っていきたいと考えています。

 
外はパリパリ、中はしっとり。
食感のコントラストが絶妙。

春菊の春巻き
●材料(6人分)

●春菊……………100g
●干し椎茸…………3枚
●にんじん………1/4本
●もやし…………1/2袋
●豚肉(薄切り)…100g
●春巻きの皮………6枚
●サラダ油…………適量

●調味料
  ・しょう油……大さじ1
  ・酒…………大さじ1
  ・砂糖………小さじ1
●水溶き片栗粉(水、片栗粉ともに小さじ2)
●からししょう油(からし、しょう油ともに適量)

●作り方
(1)干し椎茸はぬるま湯で戻し、細切りにする。春菊ともやしは2cmの長さに切る。にんじんは細切りにする。豚肉は5mm幅に切っておく。
(2)フライパンを熱し、サラダ油を少々ひき、豚肉を炒める。豚肉の色が変わったらにんじんを入れ、しんなりとしたら残りの野菜を加えて軽く炒め、調味料を加える。調味料が全体に馴染めば水溶き片栗粉を加え、軽く混ぜてとろみがついたらバットにあけて冷やしておく。
(3)(2)を6等分にして春巻きの皮で包み、包み終わりには水をつけてはがれないようにしておく。
(4)サラダ油を175℃に熱し、(3)を色よく揚げる。半分に切ってからししょう油でいただく。
料理のコツ
春巻きの皮がこんがりきつね色になれば速やかに油から上げておきます。中身のあんは余熱で温まります。
急なおもてなしにも重宝する、
さっぱりおひたし。

春菊の梅肉和え
●材料(4人分)

●春菊………………400g
●梅干し(梅肉)…2〜3個
●花かつお…………少々
●しょう油…………適量

●作り方
(1)春菊はゆでてしっかりと湯切りをした後に、2〜3cmの長さに切る。
(2)(1)と梅肉を混ぜ合わせ、上から花かつお、しょう油をかける。
料理のコツ
春菊の湯がき過ぎに注意しましょう。春菊のさわやかな香り、葉や茎のそれぞれの食感が損なわれます。
京野菜部会女性部
園部支部
 

 園部支部では料理レシピを作って販促活動に生かしたり、他産地へ見学に出かけ、会員同士の懇親の場を持つ活動もしています。

 

 春菊は独特の香りが食欲をそそり、お鍋はもちろんこれからの季節に欠かすことの出来ない野菜です。

 

 これからも販促活動を通じて園部町の春菊をPRできればと考えています。


 春菊にはクロロフィル(葉緑素)やポリフェノール、植物繊維、β‐カロテンなどが多く含まれており、免疫機能を高め生活習慣病予防にも効果があるといわれています。特有の香りは、数種類の芳香成分によるもので、胃腸の調子を整えるともいわれています。アクはホウレン草の約4%程度(シュウ酸含有量)なので、サラダなどの生食にも適した食材といえます。
プリンタ出力用画面