JA京都

2008.04 Vol.73





 京都府の最北端に位置する与謝郡伊根町。農業の担い手不足と住民の高齢化が進む地域ですが、近年、京都府の農林水産業への様々な支援事業を通じ、新規就農者の受け入れに取り組んでいます。

 

  その中の一つ、「農のあるライフスタイル支援事業」は、農業体験や空き家見学会を行うなど、その地で定住・就農する希望者の受け入れ体制づくりを支援するもので、JA伊根支店も積極的に協力してきました。その甲斐あってこの4月、都会からの新規就農者が誕生しました。

 

 そんな伊根町を代表する特産に、京野菜「九条ねぎ」があります。伊根町では京みず菜と並んで栽培が盛んで、JA京都管内では京丹後市久美浜町、南丹市八木町と並ぶ主要産地となっています。

 

 栽培は平成11年頃から始まりました。当時、京みず菜を周年栽培する中で、連作障害対策や労働力配分の考慮、農家所得の向上を考えた結果、九条ねぎが導入されました。地理的にも昼夜の気温差が大きいことが九条ねぎの甘みを増し、栽培に適しているということです。

 

 伊根支店管内で栽培されている九条ねぎの品種は「黒千本」で、色が濃くてツヤがあり、甘みのある青ねぎです。現在、生産者は11人。海沿いから山の中腹にかけた1.4ヘクタールのハウスで、周年栽培が行われています。平成19年度の販売数量は約27トンで、販売高は約2,000万円でした。

 

 九条ねぎは京みず菜と比べて生育期間が長い分、病害虫防除には気をつけなければなりませんが、京都こだわり農法をもとに、太陽熱消毒などで農薬の使用回数を減らし、安全・安心な栽培に取り組んでいます。

 

 出荷は個人選別、共同出荷販売となっていますが、京野菜部会伊根支部では部会員の意思統一と品質向上のため、目合わせ会や研修会を実施するとともに、今後は地域に合った品種検討も行い、安定した周年出荷が出来るように取り組んでいくこととしています。

 
九条ねぎと
わかめの酢みそ和え
●材料(4 人分)

●九条ねぎ ………… 300g
●わかめ(カットわかめ) 10g

(A)
みそ ………… 大さじ2
酢 …………… 大さじ2
砂糖 ………… 大さじ3
いりゴマ …… 大さじ1

●作り方
(1)九条ねぎは4〜5cmの長さに切る。
(2)沸騰したお湯にねぎの白い方を先に入れて1分ほどゆで、葉の方も入れてさらに1分ほどゆでてざるに取る。
(3)わかめは水でもどして絞る。
(4) Aを混ぜ合わせ酢みそを作る。
(5)(2)を絞り、わかめを入れ、(4)を入れて和える。
※いかをゆでて入れてもよい。
料理のコツ
酢みそは甘口、辛口を自分の舌で確認してください。カラシを混ぜても一味違います。
京野菜部会女性部
伊根支部
 

 30代のUターン、Iターン組からベテラン農家組までそろった懐の深い女性部です。料理レシピ作りでは、今回紹介した九条ねぎ料理以外にも京みず菜や伏見とうがらしを使った料理を考案しました。たくさんのアイデアが出され、我が家の食卓を大切にされていることが分かるメニューばかりとなりました。

 

 今後、京野菜の消費拡大に向けて品質向上はもちろん、積極的に新しいレシピの開発にも取り組んでいくとともに、百貨店やスーパー等での販売促進活動においてレシピを活用し、多くの消費者にアピールしていきたいと思います。


【保存方法】
ねぎは上へ伸びようとする性質があり、横にすると曲がります。保存するときは、空気を取り入れられるように葉先を出して新聞紙にくるみ、立てて冷蔵庫に入れておきましょう。
逸品プロフィール

 「九条ねぎ」という名前は、京都の九条周辺で品質の良いものが栽培されていたことに由来すると言われています。

 

  カロチンやビタミンを豊富に含む、葉ねぎの代表格であり、昔から風邪の予防に良いと言い伝えられています。風味がよく、すき焼きや煮物、ぬた和えなどさまざまな料理に使われます。

 

●旬の時期…通年
●お問い合わせ…JA京都本店営農部 TEL.0771-22-6985

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