JA京都

2009.03 Vol.84





 丹波高原の西に位置する瑞穂地区は、標高が高いため冷涼で夏場でも涼しく、ほうれん草の栽培に適しています。

 

 栽培の取り組みが始まったのは昭和62年。当時、府の行っていた新規ハウス栽培への助成が導入されたことがきっかけでした。同町では、比較的栽培が簡単であること、また軽量で調製や出荷などの作業が容易である事からほうれん草が選ばれ、ハウス14棟、生産者7人から栽培が始まりました。

 

 現在は部会員28人が3.5ヘクタールのハウスで栽培に取り組んでおり、平成20年度の販売量は約60トン、売上高は3500万円でした。

 

 周年栽培を行っていますが、高温に弱く、特に近年は温暖化や猛暑の影響で夏場の出荷量が激減しています。高温障害の耐性種子を試したり、地温を下げるため遮光ネットを使用するなど策を講じていますが、今のところ有効な手段はなく対策を模索中です。

 

 しかし、このような作付けに適さない夏場を利用して行われている特徴的な栽培技術があります。ギニアグラスによる緑肥栽培です。

 

 この方法は、ハウス内で地力増強作物のギニアグラスを栽培して地中にすき込むというもので、すき込んだ葉が有機肥料となるだけでなく、ギニアグラスが地力低下を引き起こす成分を地中から吸い上げ、地力を回復させ連作障害を防ぐ効果があるといわれています。

 

 ほうれん草はもともと連作障害が起きやすい作物です。しかも、年に何度も収穫を行うハウス栽培となると連作障害の問題は避けて通れず、緑肥栽培の導入で環境にやさしく安定的な栽培を実現しています。

 

 また、その他にも太陽熱土壌消毒を行ったり、牛ふんたい肥を使用するなど安全・安心にこだわり、厳しい規格に合ったものだけを出荷することで高い品質を保っています。

 

 こうして出荷される産品一つひとつには生産者の名前が入れられ、生産履歴が開示されていますので、赤ちゃんからお年寄まで安心して食べていただきたいと思います。

 
ゆずの風味、
焼きのりの香ばしさがアクセント。

ほうれん草と
えのきの和えもの
●材料(4人分)

●ほうれん草……200g
●えのき茸………100g
●焼きのり…………少々
●ゆず………………適量

 

[調味液]
●しょう油…大さじ1と1/2
●みりん……大さじ1/2
●だし汁……2/3 カップ

●作り方
(1)ほうれん草は色よくゆで、すぐに冷水につける。その後水気を切って3〜4cm の長さに切る。
(2)えのき茸は根元の部分を切り落とし、ほぐしておく(長いものは半分に切る)。
(3)焼きのりは千切りにしておく。
(4)調味液でえのき茸をさっとゆで取り出す。調味液はそのまま冷まし、ゆず果汁を加えておく。
(5)ほうれん草に調味液の1/3 量をかけて下味を付け、しばらくしてから絞っておく。
(6)器に(5)を敷き、その上にえのき茸を重ね、残りの調味液をかける。焼きのりを天盛りする。
料理のコツ
ほうれん草に調味液のうまみがしっかりしみ込むように、(1)の際は水気をしっかりと切っておきましょう。
栄養満点!
新感覚・お好み風たまご焼き。

ほうれん草のソテー落としたまご焼き
●材料(4人分)

●ほうれん草……400g
●えのき茸………100g
●ツナ…大1 缶(165g)
●卵…………………4個
●花かつお…………10g
●バター……………20g
●塩…………小さじ2/3
●コショウ…………少々
●お好み焼きソース…大さじ4
●マヨネーズ……大さじ4

●作り方
(1)ほうれん草は根の部分を切り落とし5cmの長さに切り、さっと塩ゆでする。しんなりしたら冷水につけ、軽く洗い、水切りしておく。
(2)えのき茸は根元の部分を切り落とし、ほぐしておく(長いものは半分に切る)。
(3)1人前ずつ焼いていく。フライパンにバターを溶かし、ほうれん草、えのき茸、ツナの1/4量を順に入れて軽く炒め、塩、コショウで味を調整する。
(4)(3)をフライパンのふちに寄せてドーナッツ状にし、空いた中央に卵を1つ割り、ヘラで卵をくずしながら全体に広げるようにして焼く。火が通れば裏返し、お好み焼きのように焼く。
(5)(4)の上にお好み焼きソースとマヨネーズ、花かつおをかけて出来上がり。
料理のコツ
一緒に炒める食材は他にもコーンやベーコンなどでも良いでしょう。ほうれん草は油との相性がよく、生食よりも多くのベータ・カロテンやビタミンEが摂取できます。
京野菜部会女性部
瑞穂支部
 

 瑞穂支部では現在、瑞穂地区で取れる産品の普及向上を目指して活動に取り組んでいます。

 

 昨年は、エーコープ洛西大枝店での販売促進活動や、京都市場への視察などを行い、消費者の声や市場動向の把握に努めました。

 

 今後は、女性部独自の集まりを開いてさらに交流を深める中で、それぞれの意見を交換し、新たなレシピの考案や活動につなげていくなど、より積極的に活動を行っていきたいと考えています。


 ほうれん草には主にベータ・カロテンやビタミンC・E、鉄分などの豊富な栄養素が含まれ、風邪やガン、動脈硬化の予防や高血圧を下げる効果があると言われています。おひたしや炒めもの、煮込み料理など、様々な調理法に好相性! 良質のほうれん草を見分けるポイントは、葉肉が厚く、鮮やかな緑色をしており、さらに根元が濃いピンク色であることです。
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