JA京都

2005.09 Vol.42

06 携帯電話が圏外でも気にしない。

 

 「葉たばこ」と聞いて実物がすぐに頭に浮かぶ人は、関係者以外はさほど多くないだろう。高森さんを訪ねるまでは、まさか黄緑色の30〜40センチはあろうかという大きな葉とは想像もしなかった。

 葉たばこの収穫の最盛期にあたる8月上旬、高森家の一日は早朝4時に始まる。「家族が車で20分ほどの国営開発農地大野団地の畑へ向かいます。娘の穂佳は保育園が開く7時半までは車の中で寝かせていますね。午前中に収穫を済ませたら共同乾燥所へ持っていき、そこで1週間ほど乾燥させればできあがります」。

 

 自宅の倉庫に貯蔵されている黄蘗色の乾葉を見せてもらった。「たばこは1株に約18枚の葉をつけますが、上葉・本葉・合葉…と、生える場所によって値段が違ってくるんです。乾葉は年に一度、岡山県にあるJTの集荷場へ持ち込んでいます」。

 葉たばこのほかには、大かぶ・みず菜・壬生菜も栽培し、自ら設定した「規模拡大の5か年計画」の真っ只中という高森さんの奮闘はこの先も続きそうだ。

 
国営開発農地大野団地に広がる葉たばこ畑。 妻・晴代さんと、一人娘・穂佳ちゃん
 

 ちなみに、ここ五十河地区は携帯電話の電波は圏外(!)だが、そんなことは高森さんにとってはさほど重要で無い。「ここに住む理由の一つは山が好きだから。渓流釣りもしますし、今年の春には家族で山菜採りもしました。香りが強くて、天ぷらにすると本当おいしいですよね!」

 現在の高森家には、都会暮らしでは経験し得なかった、ゆるやかで充実した時間が流れているようだ。

 

●京丹後市大宮町五十河
高森 基史生さん[39才]
高森さんが京都市内からIターンしてきたのは5年前のこと。現在、主に葉たばこを栽培しながら、田舎ならではの暮らしを満喫している。


上の写真はトタンで隠れているが、五十河地区にある昔からの民家の屋根は茅葺きならぬ笹葺き。NPO団体による保存活動も行われている。
 

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